近年では多くの企業が社食サービスを導入していて、その数は増加傾向にあります。企業規模別の社食サービスの導入割合を見てみると、1000人以上の企業となると、なんとその数が60%以上にものぼります。企業の規模に比例し、社食サービスの導入割合も大きくなっていることがわかるでしょう。このような社食サービスを導入するにあたりいくつか気をつけたいことがあるのも事実です。

導入を検討しているのであれば、これらのポイントについてしっかりと把握しておくことが求められます。その一つが主食サービスの設置に必要な面積が確保できるかどうかです。炊事場や食堂スペース等が必要になることもあり、食堂のスペースにおいては一人当たり1平方メートル以上は必要です。そして栄養士が必要であるかどうかを考えましょう。

一度に300食、もしくは1日750食以上の食事を提供するとなった場合には、栄養士を配置しなければならないと定められています。栄養士の仕事は非常に幅広く多岐に渡り、献立を作成することから始まり、食材を発注したり食品の管理や調理、衛生管理までかなりの種類のものがあります。栄養士は、従業員がどんなメニューを選んだとしても、栄養バランスが良いものを食べられるようにと、献立を工夫する必要があるのです。職場により栄養士が利用者に対して栄養指導を行ったり、健康相談を受けるケースもあります。

さらに近年では感染症の影響によって、食堂スペースの座席が減らされる傾向にあります。それだけではなくパーテーションを設置するなどのことも求められるでしょう。これらを考えると多くのコストがかかることを覚えておく必要があります。