福利厚生サービスと一口に言っても様々な種類がありますが、その利用形態は大きくパッケージプランとカフェテリアプランの2種類に分けられます。パッケージプランは、従業員1人あたりの費用を毎月支払うことで、アウトソーサーが用意したパッケージのサービスを利用できるようになる形態です。従業員は、パッケージ内の福利厚生の中から自由に何度でも会員価格で利用することができます。パッケージプランは、従業員1人あたりの費用が数百円程度なので、中小企業でも導入しやすいというメリットがあります。

一方で、あらかじめパッケージ化された形態なので、他社との差別化を図るのが難しいとともに、長期間利用すると従業員に飽きられてしまう恐れがあるので注意が必要です。カフェテリアプランは、従業員にポイントを支給し、従業員は受け取ったポイントの範囲内で提供されている福利厚生を自由に利用できる形態です。選択型福利厚生制度とも呼ばれる形態で、従業員のニーズに合わせて提供するサービスを自由にカスタマイズできるとともに、従業員は貰ったポイントを自分が好きな福利厚生に割り振ることができるため、パッケージプランよりも従業員の満足度向上が期待できます。一方で、従業員ニーズの把握やポイント管理に手間がかかるとともに、導入費用が高い傾向があります。

また、カフェテリアプランでは課税と非課税のサービスが混在しているので、内容に応じて課税か非課税化を判断しなければなりません。