福利厚生サービスの利用は企業に様々なメリットをもたらしますが、自前の福利厚生から移行する場合は注意が必要です。自社で提供していたサービスをアウトソーシングした場合、利用時の申請が増えたり手続きの方法が変わったりすることで、利用のハードルが上がってしまう恐れがあります。従業員に利用してもらえなくなってしまっては本末転倒なので、福利厚生サービスを導入する際は魅力や手続きの方法について丁寧に説明して、一人でも多くの従業員に利用してみたいと思ってもらうことが大切です。また、福利厚生の充実は採用時のアピールポイントとして非常に有効ですが、アウトソーシングすると同一のサービスを利用している企業との差別化を図るのが難しくなります。

そのため、採用時に福利厚生の充実度をアピールしたいのであれば、プランのカスタマイズに対応したアウトソーサーを選定することが重要となります。さらに、従業員のニーズをしっかりと把握しておかなければ、満足度の向上は期待できないという点も念頭に置いておきましょう。特に、あらかじめ決まった内容を提供するパッケージプランのサービスを利用する場合は、従業員のニーズにマッチしていなければ満足度の向上が図れないばかりか、逆に低下してしまう恐れがあります。そのため、まずはヒアリングなどを通して従業員のニーズを調査するとともに、ニーズが多岐にわたる場合はカフェテリアプランの導入も検討しましょう。